最近、撲殺天使ドクロちゃんっていうアニメを見たんだけど、これが面白かった。というか、おもしろすぎた。
今までこのアニメを見ないでいたってのは確実に人生の何割かを損していたんだなあ。
損していることにすら気づかないまま、人生を過ごすところだった。あぶない、あぶない。
[ストーリー]
どこにでもいるごく平凡な一人の中学二年生、草壁桜の前にある日突然現れたのは、自らを天使と称するロリロリ美少女、ドクロちゃんであった。
それからというもの草壁桜の生活は一変、ドクロちゃんのせいでめちゃくちゃになってしまう。そしてついに天使の少女は桜くんが通う『聖ゲルニカ学園』にまで、ついてきてしまうコトに。(公式サイト)
こんなふうに、ある日とつぜん、美少女につきまとわれることになって、主人公(男)が迷惑がってるっていうパターンはよくある。
古くはうる星やつら、最近だとハルヒとか。
ああいうのって、主人公は「迷惑だ、迷惑だ」言って不快がってるけど、読んでるこっちとしてはそれがぜんぜん迷惑に見えない。
というか、そんなふうに美少女につきまとわれるなんてうらやましくて仕方がねーぞ、コノヤローって、いつも思う。
このアニメでも、そのパターンがくりかえされ、主人公の
草壁桜は
ドクロちゃんのことをたいへん迷惑がっている。
ある日、いきなり美少女と同居という萌えアニメの文脈にのっとっているにもかかわらず、このドクロちゃんだけは、さすがに迷惑だと思った。
なぜかというと、
偶然、着替えを見てしまったら、
撲殺される。
後ろにお化けがいる、と軽い気持ちで驚かせたら、
ロープに振られ、
返ってきたところを
撲殺される。
こんなふうに、主人公は毎回、毎回、撲殺されてるわけで、さすがにこれはまったくもってうらやましくない。
美少女につきまとわれる男に、同情を寄せることができたのは生まれて初めて。
このアニメは、こういう撲殺とかの残虐ネタ、
エロネタ(風呂に一緒に入ったらなぜかローションをかき混ぜ始めるの図)などの下品なギャグでいっぱいなんだけど、この笑いの感覚っていかにも中学生っていう感じがする。
実際、このアニメの登場人物は中学生なんだけど、そういうことじゃなくて、笑いのセンスが中学生的ってこと。
中学のときに、同級生にどこにでもマ○コマークを書いては喜ぶヤツがいたんだけど、中学生ってそういう禁じられたものを侵犯することが楽しい年頃なんだと思う。
今まで、自分たちの目の前から隠されていたものをむりやり暴いてみせること。
その侵犯行為じたいを面白がってしまうっていう。
もっとも、ウチの中学(公立)は普通に学級崩壊とかしてたようなところなんで、そういう中学生像はあまり一般的ではなかったりするのかもしれないけど。
音楽室なんかは、ほぼすべての机にマ○コマークが書き込まれてたから。
そういう(自分にとっての)中学生的なハチャメチャさがこのアニメにはあって、そこが大好き。
それと、全体的にとてもよく動いてる。
ギャグアニメ的にデフォルメされていたりはするんだけど、視覚的に引っかかりを感じさせる映像になってて、退屈しない。
また撲殺シーンを静止させてみると、こんなふうに飛び散る内臓、眼球まで書き込まれてたりもするし(普通に見てたら、こんなに書き込まれてることにはまず気づかない)。
それに、2(セカンド)のほうだとヤマカン演出の回もあったりする。
下品なギャグをこんなに豪華に?っていう、資源の無駄遣いというか、労力の無駄遣いも愛さずにはいられないポイント。
また、エロギャグが多いこともあって、声優がエロセリフ言わされてるのも、そのスジの人にはたまらんところかも。
能登麻美子が「(恥じらいながら)前立腺」って言わされてたり、
釘宮理恵のセリフに「このままじゃ今夜は熱くて、火照って、切なくて、眠れないかもぉ」ってあったりとか。
ちなみに、このアニメのなかでいちばん好きなシーンは、サバト(釘宮理恵)が廊下でバケツにけつまづいてスベり、
「つべたいですぅ(冷たいです)」って言うところ。
ここが、ありえないくらいかわいい。
どれくらいかわいいかって言うと、ここの部分を録音して、宇宙探査船に積み込んで、まだ見ぬ宇宙人へのメッセージにしたいくらいかわいい。
宇宙人も「つべたいですぅ(冷たいです)」っていうメッセージ送られたところで、なんのこっちゃワケわからんとは思うけど、なにかしら伝わるものがあるんじゃないかと思う。
また、このアニメのOP曲は電波ソングとして有名らしいんだけど、たしかにこれは一回聞いたら耳にヘドロのように残る。
ついつい「撲殺天使ぃ、血しぶきドクドク、ドクロちゃ~ん」って口ずさんじゃってたりして、最近、周りから非常に気味悪がられてる、そんな毎日です。