しゅごキャラといえば、夢を追いかける少年少女の背中を「夢を信じ続けてもいいんだよ」とそっと押してやる日奈森あむの姿が印象的な良番組である。かくいう私も熱い視線を送っている。とりあえず、あむの耳をはむはむしたい。
さて、今までも、バレリーナになりたい少女や手品師になりたい少年などを応援していたしゅごキャラであるが、最近、ちょっと妙なものを応援しちゃっていたので、ここで報告しておく。
第67話。
この回でも、夢を追いかける女の子が出てくる。
「ベントラー、ベントラー、スペースピープル!」どうも、今回の夢追い人は一筋縄ではいかなそうな予感。
今回の夢追い人である少女、草薙那由他(なゆた)。
呉智英なら確実に怒り狂いそうな、この名前は父親がつけたもので「なゆた」というのはインドの言葉で「一千億」という意味らしい。
この那由他はUFOに並々ならぬ興味を持っていて、夢はUFOと交信すること、出来ることなら宇宙人にインプラントを施されたいらしい。
UFO関係にはあまり詳しくないので知らなかったが、インプラントというのは宇宙人に拉致されて、機械を体内に埋め込まれることだそうだ。・・・・なる、・・・・ほど。
天真爛漫に見える那由他だが、彼女にも悩みがあった。
それはみんながUFOに関心を持ってくれないこと。
川原に出来たミステリーサークルも、みんなは「偽物だ」といって信じてくれない。
実際、このミステリーサークルは偽物だったので、実は「みんな」のほうが正しかったりするんだけど、それはともかく那由他は悩み、迷っていた。
最近のしゅごキャラでは「悩んでいる少年少女は変身して、あむ達と闘う」システムになっているので、この那由他も変身して大暴れすることに。
そこに駆けつけたあむと対峙する那由他。
那由他
「あなたも私の夢をくだらないっていうの?」あむ
「くだらないかどうかは人が決めることじゃないよ。どんな夢でも一生懸命追いかけることが大事なんじゃん!」えっと、この女の子の夢は「UFOと交信すること」で、できることなら「宇宙人に肉体改造されたい」とすら思ってるんだけど・・・・。
「どんな夢でも一生懸命追いかけることが大事」
一般論としては正しいのかもしれないけど、このケースはどうだろう?「夢を追いかける」ことの意味を拡大解釈しすぎのような気がする。
「バレリーナになりたい」「手品師になりたい」などの夢と「UFOと交信したい」を同列に扱っていいのだろうか。
一つだけ明らかに「夢」の方向性が違う。この場合は「夢うつつ」とか「夢物語」とか「白昼夢」とか、そっちのほうの夢なんじゃないかって思うんだけど。