いきなりにもほどがあるんだけど、ハルヒダンスとらき☆すたダンスはどっちがかわいいだろうか?
人気アニメのEDとOPで使われたこの二つのダンスは、その愛らしさとインパクトでかなりの反響をよんだ。それでは、いったい、どちらがかわいいのだろうか?
そんなのは人それぞれの感じ方によるわけで、一概にはいえない。
それはそう。確かにそうなんだけど、この記事では
屁理屈をこねまわしてちゃんと論理を構築して、答えを出してみたい。
ちなみに、これから、ダンスについて書いてみるが、いままで私はダンスについて思いをめぐらしたことなど、一度もない。なので、ひょっとしたら、見当違いもはなはだしかったりするのかもしれないけど、そこらへんはあまり気にしない。というのも、見当違いはいつものことだから。
実は、ルルーシュと泉こなたの足の長さは同じくらい今回のネタはこの記事を書いているときに思いついた。
このなかで私は、コードギアス、らき☆すた、ぽてまよ、と三つのアニメを取り上げ、論評してみたわけだけど(論評してみたわけだけど)、らき☆すたに印象的なダンスがあるように、ぽてまよにも見た人の印象に残るダンスがあることを思い出したのである。
最終回で披露された、このぽてまよダンス。
これが、やたらとかわいい。短い手足を一生懸命に動かしておどっているのが、とても愛らしい。
アニメとしての出来から言えば、ハルヒダンスやらき☆すたダンスとは比べ物にならないんだけど、それでもやはりカワイイ!のである。
このカワイイ!が何に起因してるのかというと、それは「手足が短いこと」なのではないか、と思う。普通の人間が同じダンスをしても、このかわいさは出ないだろう。
「カワイイ」という言葉には、多分に「幼い」というイメージが含まれている。たとえ美形だとしても、山本モナに対して「カワイイ」という形容詞は使われないだろう。つまりは、そういうことだ。
手足が短い=幼い=カワイイ。
「カワイイ」の反対語が何であるか、私は知らないが、たとえば「カッコイイ」なんてのは「カワイイ」の対になるような言葉かもしれない。
「カワイイ」に幼いというイメージが含まれているように、「カッコイイ」には成熟した大人のイメージが含まれている。しかし、たとえ年齢がいっていたとしても金田朋子に「カッコイイ」という形容詞は使われないだろう。つまりは、そういうことだ。
そうやって考えてみると、「カッコイイ」というのは手足が長く見えることだといえるのかもしれない。
ポーズが絵になる画像くれ (ちょっとエロ画像があったりするので注意)
たとえば、ここにはモデルが「カッコイイ」ポーズをしてる画像が多数あるんだけど、下からのカメラアングルが多用されてる。つまり、足の長さを強調してるわけである。
そういえば、石原裕次郎なんかも下からのアングルで足の長さを強調してたし。石原裕次郎って・・・・・・・、いったいいつの時代の話をしてんだか。
さて、「カワイイ」というのが手足が短く見えることだと仮定したら、「カワイイ」ダンスというのは、手足が短く見えるようなダンスのことなのではないか?という仮説をたててみた。
ここでは、ためしにらき☆すたOPにおける、柊姉妹のダンスを見てみたい。この後に、ハルヒダンスとらき☆すたダンスを比較するのに、その当のらき☆すたダンスを例にとるのはどうかと思うけど、あまりそこらへんは気にしない方向で。
(実はマクロスFのシェリルとランカの比較もするつもりだったんですけど、あまりに長くなりすぎるから、カットしました)
[かがみとつかさのダンス]ということで、らき☆すたの柊姉妹のダンスを見てみることにする。
この、柊かがみと柊つかさというのは双子だ。
双子とはいうものの、かがみというのは、しっかりしていて、お姉さんタイプ。
一方、つかさというのは、天然ボケ気味で、幼い妹タイプ。
つまり、この双子のなかで、「カワイイ」のはつかさで、(つかさと比較したときに)「カッコイイ」のはかがみということになってる。
らき☆すたのOPで、主要キャラの4人には、それぞれ独自のダンスが割り振られているんだけど、ここではこの柊姉妹に割り振られたパートを見てみる。
柊かがみ
モンローウォークっぽい動き
柊つかさ
両手を組んで頭の横でふりふりする
この二人のダンスを見た瞬間に、かがみのほうが大人っぽく、つかさのほうが子供っぽく(つまり、かわいく)感じるが、その理由の一つは、つかさの手が折りたたまれているからだ。
つまり、その分、手が短く見えるわけである。
これと同じ原理を使って、女の子をかわいく見せるものといえば、女の子走りなどがあげられる。まあ、これはダンスではないけど。
俗に言う女の子走りというのは、手を顔の横でフリフリしながら走るわけだけど、アレなんかも、できるだけ手を短く見せたいとする意識が働いているのではなかろうか。
(例:魔法少女リリカルなのは(一期)での高町なのはの走り方)
ダンスの振りという観点からいうと、足を短く見せるのは難しい。だけど、手を短く見せることだったら、そう難しくはない。このつかさのように。
体の中心線、できれば頭の近くで手を動かせば、手は短く見えるわけだから。
[ハルヒダンスとらき☆すたダンスのどっちが「かわいい」か?]てなわけで、この視点からすると、ハルヒダンスとらき☆すたダンスのどちらが「カワイイ」か検証してみた。つまり、どっちが手足(というか手)が短く見えるかっていうことである。
ちなみに、ハルヒダンスはもともとEDで流れていたヤツだと、ダンス部分が少なくてわかりづらいので、完全版で見てみた。らき☆すたのほうは、最終回のものではなく、もともとのOPで。
ハルヒダンス1
ハルヒダンス2
らき☆すたダンス1
らき☆すたダンス2
らき☆すたダンス3
らき☆すたダンス4
[結果発表]あきらかにハルヒダンスのほうがカワイイ。
ハルヒダンスで印象に残っているのは、手を広げているところだったり、サタデーナイトフィーバーしてるところだったりするかもしれないけど、実はそのほとんどは体の中心線付近で手を動かしている。
また、手を伸ばすところでも、こんなふうに前方に出していたりするため、(シルエットだと)手が短く見える。(もちろん、手を横や上に伸ばしているところもちゃんとあるんだけど)
それと比較すると、らき☆すたのダンスは、手を縮めて体を小さく見せた後に、思いっきり手を開放して、体を大きく見せるなど、「カワイイ」よりはむしろ、動きのダイナミズムを主眼にしてるみたいだ。
↓同じくらいのサイズにして両者を並べてみたところ。
もちろん、ハルヒダンスにも手を広げているところはあるし、らき☆すたダンスにも、手を縮めているところがあるわけで、これは程度問題なんだけど、全体として見た場合、ハルヒダンスのほうが手が短く見えるし、また、それゆえに「カワイイ」ということが言えそうである。
・・・・・・・だけど、個人的にはらき☆すたダンスのほうが好き。