今回の記事は、もともと、前の二つの記事の結論として考えていたものなんですけど、かなりいい加減な考察なもんで、別々にしてみました。
なぜ、巨乳キャラに頭のいいキャラが散見されるのか(しかも女科学者とかの脇役に多い)、そして、貧乳キャラにアホキャラが結構多いのはなぜか、みたいなことを考えてたら、これを思いついた、ってことですんで、そこらへん留意のうえ読んでいただけると幸いです。
[アニメに出てくる母親が若い外見で描かれている件]以前に、アニメに出てくる母親が若い外見で描かれるのはどうしてだろう、と疑問を呈したことがある。
まあ呈したきりで、答えも何にも出さなかったんですけど。
たとえば、以下の二つの画像は、「Kanon」に出てくる名雪と名雪の母親である。
これ、どっちがどっちだか分かるだろうか?
名雪は今、高校生なので、その母親となると、だいたい40歳前後といったところが妥当だと思う。
つまり、一方が高校生で、一方が中年女性なわけだが、こうして顔をアップにしてみると、どっちがどっちだかさっぱり見当がつかない。
もちろん、中年女性が中年女性らしく描かれているアニメというのもあるわけで、たとえば、この前見た電脳コイルなんかは、中年のおばさんがちゃんと中年のおばさんに見えるように描かれていた。
どうも、こんなふうに中年女性を妙に若々しいキャラデザインで表現するのは、俗に言う「萌えアニメ」に多いような気がする。
たとえば、これは「灼眼のシャナ」の主人公の母親なんだけど、これまた若い。
何の予備知識もない一般人にこの絵を見せて「何歳に見える?」と聞いたら、たぶん「20代くらい」って答えるんじゃないだろうか。
オタク度の低い人だったら、「10代」って答えすらあるかもしれない。
この異常に若く見える、「名雪の母親」と「シャナの主人公(←名前忘れてしまった)の母親」をちゃんと中年女性に見えるようにするのは極めて簡単で、口元に「シワ」を書けばいい。
それだけで、ちゃんと中年女性に見える。
(自分で試しに書いてみたんだけど、私に絵心がないせいか、三国志に出てくる武将のヒゲみたいになってしまったんだが、ま、言いたいことは分かると思う)
しかし、なぜか、こういう簡単な手法で「女性の年齢」を表現するということはされていない。
ただ、このままだと、作中に出てくる女キャラの年齢がわけがわからなくなり、無用の混乱を生んでしまう。
初めてそのアニメを見た人間にも、キャラの年齢のおおよそ推察できるようにしておいたほうがいい。
ということは、顔以外の部分で「女性の年齢」をはっきりさせる必要があるわけだ。
その年齢の差をはっきりさせる記号の一つが「声」。
一般的に言って、若い女性は声が高く、年のいった女性は低めの声が当てられる。
たとえば、あずまんが大王でもだいたい年齢順に声が高くなっていってる。
もっとも、あのアニメの女子キャラのうちで、いちばん声が低いのは、たぶん榊だろうけど、これは彼女がいちばん背が高いからか。
ジャイアント馬場の声が低いのと同じ原理。
それから、ちよちゃんの声が小学校高学年にしては高すぎるような気がしないでもない。
あれはだいたい幼稚園児くらいの声の高さじゃないかと思うんだけど。
「ファッション」。
名雪と名雪の母親の画像をひいてみると、
こんなふうになって、名雪は制服を着ているので、中学生か高校生であることがわかる。
一方、名雪の母親は平日に私服を着ているので、まあ多分主婦だろうということが見当がつく。
もっとも、名雪の母親の職業は不明という設定らしいが。
で、上の二つが「女性の年齢」をはっきり区別するための手法として、一番使われるものだとは思うんだけど、それ以外にいくつかあると思う。
たとえば、おっぱいとか、おっぱいとか、おっぱいとか。
まあ、とりあえず以下の検証例を見てください。
[ラーゼフォンに見るおっぱいと年齢の相関関係]まず、ラーゼフォンに出てくる女子キャラを十代と二十代に分けてみる。
彼女らの正確な年齢がわからないんで、ひょっとしたら違っているかもしれないけれども、まあこれでだいたいは合ってると思う。
とりあえず、何歳だかわからない
久遠は省いておいた。
というか、彼女は人間ですらないし。
まずは十代の二人。
左が紫東 恵、右がキム・ホタル。
次に(たぶん)二十代の女子キャラ。
エルフィ・ハディヤット
キャシー・マクマホン
一応、両者とも制服で比べてみた。
一見して分かると思うけど、二十代チームの二人は胸元が開いている。
胸のボリューム感も相当ある。
それに対して、十代チームの二人は、胸がぜんぜん目立ってない。
まあ、これは二十代の二人が「外国人」なので、年齢的な観点からのみ比較するのは不適当かもしれないので、今度は二十代の日本人を出してみる。
七森 小夜子
前の記事で「アニメに出てくる女科学者はなぜか巨乳が多い」ということを書いたんだけど、そういえば、この人も「女科学者」だった。
服装こそ、胸元は開いてないが、この人はおそらくラーゼフォンで一番の巨乳である。
こうして見ると、二十代のほうの女キャラには、「巨乳である」か「胸元を強調している」服装が多いのは明らかである。
もっとも、メインヒロインである紫東 遙(確か二十代後半)は、あまり胸を強調してはいないが、それでも妹の恵(十代)よりは、確実に胸がある。
姉おっぱい(20代)
妹おっぱい(10代)
[舞-HiMEと舞-乙HiMEに見る女性の年齢の表わし方]舞-乙HiMEっていうのは、舞-HiMEの後継作品なんだけど、この二つは世界観はまったく違う。
舞-HiMEは現実世界を下敷きにしてるけど、舞-乙HiMEのほうは、違う惑星の話になってる。
で、舞-HiMEに出てたキャラが舞-乙HiMEにも出てたりするんだけど、これは前作そのままの役柄で出ているわけではない。
手塚治虫のスターシステムみたいに、同じキャラが違う役柄で出ているっていう感じ。
性格とかは基本的に変わらない(一部例外もある)のだけど、作中での立場とかは大幅にかわってるキャラもいたりする。
ここでとりあげるのは玖我なつき。
玖我なつきは舞-乙HiMEでは、ナツキ・クルーガーというキャラ名で再登場する。
舞-HiMEのときのなつきは高校生だったが、舞-乙HiMEでのナツキは「学園長」とか呼ばれていてなんか偉いらしい。
ナツキ・クルーガーの年齢に関してはよくわからないんだけど、なんとなく20代後半くらいのように感じる。
ひょっとしたら、20代前半なのかもしれないけど、とりあえず、舞-HiMEでの高校生に比較したら、かなり年齢は上である。
「玖我なつき」と「ナツキ・クルーガー」は顔はまったく同じだと思う。
10代と20代という違いはあるけど、顔だけ見るとあまり変わっていないように見える。
しかし、なつきとナツキの画像を並べてみると、一目で分かる外見上の変化がある。
玖我なつき(舞-HiME)
ナツキ・クルーガー(舞-乙HiME)
そう、胸。
20代のナツキは常時、この胸の谷間をちらちらさせた衣装を着ている。
それに対して10代のなつきは、胸を強調した服を着ていない。
心なしか、胸自体も少し大きくなってるような気がする。
まあ、これは気のせいかもしらんけど。
ここではとりあえず、ラーゼフォンと舞-乙HiMEで検証してみたんだけど、10代女性と20代女性を区分けするときに、「おっぱい」で差異を出そうとするのはかなりありふれているような感じがする。
胸自体を大きく表現してみたり(つまり巨乳にする)とか、または胸を強調した服を着せてみたりとか。
つまり、アニメのなかでは「おっぱい」というのは、女性の年齢を指し示す記号として使われている例が結構多い。
20代と30代の年齢差を表現するのに使われたりすることはあまりないけれど、10代と20代の年齢差をはっきりわからせるために使われるというのは、かなりありふれているように思う。
実際の10代と20代女性の胸囲差というのがどれだけあるのかというデータは見つからなかったんだけど、そんなに大差はないと思う。
少なくともアニメで表現されるような大きな差はない。
もちろん、13歳女性と28歳女性を比較したら、そりゃ28歳のほうが大きいだろうけど、これが18歳と28歳だったら、そんなに変わらないんじゃないだろうか。
そういえば、ほしのあきが「わたしは20代で胸が急激に大きくなった」という話をしているのを聞いたことがある。
それって、よくアイドルとかが言う「子供のころは一重だったけど、成長するにつれて二重になった」とかいう話と同じなんじゃねーか、という気がしないでもない。
まあ、私はほしのあきが好きなんで、彼女の言うことは全面的に信用するけれども、こういうのは例外中の例外だろう。
で、こうしてアニメのなかでは「胸」を年齢差を表わす記号として使っているわけで、そうしたときに、「巨乳」というのは「成熟」のシンボルとなる。
もちろん、リアルな世界でも「巨乳」というのは「成熟」のシンボルである。
胸が大きいということは、その女が「性交可能な成熟した女」である、ということを示しているし。
だから、リアルの世界では「巨乳」はエロな意味合いをもつ。
しかし、私がここで言っている「(アニメのなかでの)成熟」というのは、そうした性的な意味合いだけのものではなく、もっと全人格的なものだ。
知性面、感情面での成熟も含んでいる。
それがなぜかというと、前述したように、年齢差を分からせるための記号として胸を使っているせいだ、と思う。
女の成長という時間軸を見せるために、「胸」を使っているので、それだけ多用な意味を持ってしまうのではなかろうか。
アニメに出てくる女科学者に巨乳が多いのは、ただ単に胸を年齢差を表わすための記号として使っているためであって、
科学者という知的な職業+巨乳=エロ!
みたいな、フランス書院文庫的な発想によるものではないと思う。
まあ、実際にはフランス書院的な発想もあるかもしらんけど。
*余談ながら、ラーゼフォンって年齢差を表現するのがかなり上手かったアニメだと思う。
遥は20代後半なんだけど、ちゃんと20代後半に見えてたし。
以前、
ラーゼフォンは失敗作か?この記事で、散々ラーゼフォンのことをけなしたけど、まあ、こんなふうに良いところもあります。
最近、「ラーゼフォン」で検索して来る人がかなり多いのでフォローのつもり。
検索エンジン経由だと、「コードギアス」が一番、次がラーゼフォンって感じになってる。
*
やましなひびさんからの情報によると、
設定だけで言えば、なつき→ナツキのバストサイズはそのままに身長だけ伸びているので乳関数は下がっているんですよね。他のキャラも大抵そんなカンジで上位は『舞-HiME』キャラが独占しているという。
少なくとも設定を作っている人達は、“大人になった彼女ら”をバストサイズではなく身長で表現していたのでしょう。だそうです。
そうなのか。知らんかった。
実は年齢を表わす表現として「身長」も考えていたんですけど、適当なアニメが見つからなかったんで、断念してました。
舞-HiME→舞-乙HiMEがそうだったとは。
灯台下暗し。
*ネットで「おっぱい」について色々と調べてたら、ある重要なデータを手に入れたので、ついでに公表しておきます。
というか、これだけ有意義なデータは滅多に出会えないもんなんで、なにはさておき、これだけは伝えなきゃいかんな、と思った。
「乳房」ウイキペディアまた、ヒトの乳房は、神経終末が集中している乳首をはじめ刺激を受けると性的興奮を得やすい。医学博士の志賀貢によると、クリトリスの性感を100とすると、乳首の感度は80前後という事である。クリトリスの性感を100とすると、乳首の感度は80前後!!!
そんなに感じるのか乳首って。
って、それどうやって調べたんだかわけがわからんが。
今回の企画でエロゲーはぜんぜん出さなかったんだけど、
これに出てくる環姉とささら(生徒会長)ってどっちも巨乳+知的キャラ。
もっとも、全員攻略したわけじゃないから、
確かなことはいえないけども。