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意外と知らない日本刀の正しい差しかた

人間というものは、普段からよく目にしていることを、案外ちゃんと覚えていなかったりするもんです。
何度も見ているはずなのに、いざ思い出そうとすると思い出せない。そんな経験は誰にでもあるんじゃないでしょうか。


てなわけで、今まで何度も見ているはずなのに見えてない例として、今回取り上げてみたいのは「日本刀の正しい差しかた」です。


ご存知のとおり、日本刀には反りが入っていて、片方が刃、片方が峰になってますが、武士が腰に日本刀を差すときに、どっち向きで差すのが正しいのか、ってことです。


つまり、


katana002.jpg

こんなふうに刃が下向きか、



katana001.jpg

それとも、刃が上向きか、ってことです。


自分は「たぶん、こっちが正しい」と今まで思いこんでたんですけど、アニメなんかを見ていて「あれ?ひょっとして、こっちが正しいの?」と疑問に思ったんで、今回調べてみました。


それで調べた後に、周囲の何人かに聞いてみたんですけど、どっちが正しいかわからない人が多かったです。よく理解してないのは自分だけかと思ってたんですけど、どうもそうじゃない模様。


さて、刃が下向きと上向き、どっちが正しいかわかりますか?


てなわけで、













































それじゃ、正解発表です。


つーか、先に謝っておきます。思わせぶりなことを書いちゃって、ごめんなさい。


実は、これ、どっちも正解です。


以下で説明。


日本刀には太刀(たち)と打刀(うちがたな)の二種類があります。太刀は主に馬上での戦闘を想定しているため、長く、反りが強いものが多い。それに対して、打刀は地上戦闘用に作られているので、反りがなだらかで、抜刀しやすいようにできています。


そして、この太刀と打刀では携帯の仕方が異なっています。


太刀は刃を下(地面の方)へ向けて専門用具で腰につる。これを佩(は)くという。これに対し打刀はいつでも簡単に抜けるようにするため、腰の帯に差す。これを帯刀する(帯びる)という。室町時代後期は太刀とおなじく刃を下にしていた。これを天神差しという。それが、江戸時代初期に刃を上にするようになった。(そのため打刀の銘は左にほどこしてあり、飾るときも刃を上にして銘がある刀表を見せるようにする。)ただし乗馬の際には刀の鞘のコジリが馬に当たると馬がいうことを聞かなくなる恐れがあることから、天神差しにするという。

参考:打刀 - Wikipedia


つまり、時代によって変わるんですね、これ。
江戸時代初期までは、刃を下にする(天神差し)、江戸時代初期からは刃を上にして差す。


戦国時代を扱った大河ドラマを何本か試しに見てみたんですけど、たしかに、刃を下にして差していました。


katana009.jpg
風林火山



これはいわゆる打刀だと思いますが、太刀と同じように刃を下にして差しています。
ただし、これには例外もあります。
戦国無双というゲームに出てくる明智光秀は日本刀を差しているんですが、大河ドラマとは逆で、こんなふうに刃を上にしてます。










akechi.jpg


もっとも、戦国無双にちゃんとした時代考証を求めても意味がないような気はしますけど。
全裸で歩いている人に向かって髪の寝癖を注意しているようなむなしさを感じます。
なにしろ、薄幸の美女というイメージのお市が信長のという部分だけをクローズアップされ、ロリロリの妹キャラに変換されちゃうようなゲームですし。しかし、あのお市は気色悪かった・・・・・。


次に見てみるのが銀魂です。


銀魂が西暦でいうと何年くらいのお話なのか、よくよく考えてみるとわからないんですけど、とりあえず、あれは幕末をモチーフにしてます。


だから、刃のほうが上向きなわけです。


katana003.jpg


ちなみに、銀時は木刀を差していますが、真選組と同じ反りの方向で差しています。


katana004.jpg


銀魂の例だけだとちょっと信憑性がないかもしれないので、一応、書いておくと、大河ドラマの新撰組も同じような刀の差しかたをしてました。


ところで、私は今まで、日本刀は刃を下向きにして差すのが正しいと思ってました。つまり、江戸以前の差しかたのほうが正しい日本刀の差しかただと思ってたわけです。


こうして時代ごとによって差しかたが違うのがわかってみると、どっちが正しいと思っていたかで、その人がそれまでに見てきた時代劇が推測できたりするのかもしれません。
つまり、刃が下向きだと思っていた人は、戦国もの、もしくは源平ものをよく見てきた人だし、刃が上だと思っていた人は、幕末もの、または大岡越前、遠山の金さんといった、江戸の時代劇に慣れ親しんでいた人。まあ、こういった感じで。


ちなみに、漫画のバガボンド。


アレの時代はちょうど江戸初期にあたるわけですけど、ちょっと漫画を確認してみたら、刃を上向きにして差していました。
しかし、有名な宮本武蔵の人物絵を見てみると、どうも刃が下向き(つまり、天神差し)にしているように見えます。

剣聖 宮本武蔵
(反りがあまりないのでわかりにくいですが)

しかし、ウィキの宮本武蔵の項に出てる絵では、逆に刃が上向きに。

宮本武蔵 Wikipedia


このウィキの絵は江戸末期に描かれたものらしいので、刃が上向きなのは、そうした時代的な理由もあるのかもしれないです。
まあ、正直なところ、どっちが正しいのかはよくわからないんですけど、これ。


また、戦国時代とか江戸時代に関係なく、日本刀が出てくる漫画、アニメがありますが、そういうのを見ているとどうも刃が上向きになってることが多いようです。


B000WOYF2SPortrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-3 ロロノア・ゾロ
メガハウス 2008-02-02

by G-Tools



他にもいくつか確認してみたんですけど、自分の見た限りでは、すべて刃が上向きになってました。要するに江戸以降の差しかたです。


katana008.jpg
ぱにぽにだっしゅ!



さて、なぜ、江戸初期に刀の差しかたが上下逆になったかという話なんですけど、これは平地での戦闘が主になったからだそうです。なんでも、刃が上向きのほうが抜刀しやすいとか。
うーん、実際に日本刀を触ったことのない人間からすると、刃が下向きのほうが、なんとなく抜刀しやすい印象があるんですけど。


それはとりあえず、抜刀術(居合)といえば、るろうに剣心なわけです。普通はそうでしょう。


katana005.jpg


るろうに剣心は幕末、明治初期を舞台にしているので、当然、刃は上向きです。
あ!これは逆刃刀だから、刃は下向きでした。まあ、反りが銀魂とかと同じってことで。


ところで、るろ剣に天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)という、無駄に長い名前の必殺技があるんですけど、これは抜刀術です。


るろ剣のなかでは抜刀術がいちばん速いということになってるんですけど、これはどうなんだろうと前から疑問に思っていました。片手しか用いず、しかも鞘との摩擦も生じる抜刀術(居合)が最速であるってのは、どうも納得がいきません。
そもそも漫画に整合性を求めるのもどうかと思うんですけど、こういうのが気になるタチなので。

江戸時代から、(居合は)本当に剣術に対抗できるのか、存在意義はあるのか、といった論争がある。「身に着けないよりは身に着けておいたほうが良い」と言ったものから、「居合は近間の飛び道具(のように恐ろしいもの)である」といった高い評価まで各種の論がある。居合の初撃・発剣(抜き打ち・抜き附けなど)にはかなりの速度があり伸びもあるのだが、片手打ち[1]であるためどうしても諸手の威力には敵わない。[2] 護身用・危機回避のための技術であり、積極的に使うものではないと考える流派が多い。

参考:抜刀術 - Wikipedia


これを読むと、江戸時代からそういう疑問は持たれていたみたいです。


実際の抜刀術がどうしても見たくて、YouTubeとかでいろいろ見てたんですけど、お爺ちゃんが登場してきてスローモーションで抜刀、「えいやー」と掛け声かけて袈裟切り、これなら自分でもできそう、みたいな動画しかなくてがっかりしてたんですけど、そんな中、武術家の甲野善紀先生の居合がありました。





残念ながら、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)は見せてくれないんですけど、それでも、こりゃ、すげーや。

もともと、甲野先生のファンだったこともあるんで、贔屓目で見てるのかもしれないですけど、速い、速い。
なるほど。居合っていうのはスゴい技術なんだなあと感服しました。


しかし、いちばん最初の演舞がもし寸止めでなかったら、甲野先生が明らかに刺し殺されているように見えるんで、やはり居合ってのは、そう積極的に使うものではないみたいです。



4088741714るろうに剣心 22 完全版―明治剣客浪漫譚 (22) (ジャンプコミックス)
和月 伸宏
集英社 2007-05-02

by G-Tools



B000OPPRF4甲野善紀身体操作術
藤井謙二郎
アップリンク 2007-05-25

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ゲームの主人公に変な名前をつけてしまうのは自分の責任じゃない

『ドラクエ』の主人公に自分の名前を付けられますか?|やまなしなひび


ああ、この感覚はとてもよくわかります。


私もゲームの主人公に自分の本名をつけることはまずないです。なんか恥ずかしいんですよね、自分の名前をつけるのって。
これは子供のころからそうで、ゲームの主人公に自分の名前つけたことってほとんど記憶にないです。
それにドラクエみたいな西洋ファンタジー風の舞台になってると、自分の名前つけるのって変じゃないですか。まわりがみんな「ナビィ」とか「サリア」みたいに西洋風な名前なのに、こっちだけ「万五郎」とか純日本風の名前つけたら、あきらかに浮いてるわけですし。戦国ランスの逆バージョンみたいな、北斗の拳のケンシロウみたいな、そんな違和感があるわけです。


だから、舞台が西洋ファンタジー風のものだと、すべて「リル」ってつけてます。この「リル」っていうネーミングに対しては別に何の思い入れがあるわけでもなく、ただ単にコレが西洋ファンタジー風の名前だからつけてるだけの話です。
別にデフォルト設定の名前使うっていう手もあるわけですけど、やっぱりそれだとちょっとつまらないので。


しかし、最近気づいたんですけど、ゲームの主人公に「リル」なんていうファンシーな名前をつけてることを何かの拍子に、友人知人に知られたとしたらどうだろう、と。それって、実はかなりこっ恥ずかしいことなんじゃないかと。


別にこっちはそんなに強い思い入れがあって「リル」と名乗っているわけではなくても、向こうさんはそう思ってはくれないでしょうし。だって、ほとんど全てのゲームでこの「リル」っていう名前を使ってるわけですから。よほどこの「リル」に思い入れがあるんだな、コイツと思われるに決まってます。


「前世では吟遊詩人をしていたリルです。竜の塔を一緒に探索した、戦士のシオン、魔術師のタクトを探しています。心当たりのある方はご一報ください。」みたいな痛々しいヤツだと思われるんじゃないか、それが最近、心配です。


本当は架空の名前なら架空の名前で、「亀吉」とかつけたいです。一生懸命、丁稚奉公しそうで、とてもいい名前だと私は思う。
だけど、西洋ファンタジーに亀吉はそぐわない、それが問題なのです。

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エロゲ原作アニメの矛盾を濃縮還元するとこんなアニメができあがる - 姉、ちゃんとしようよっ!

どうも、エロゲーを原作にしたアニメはむずかしいってのは共通理解となってるみたいだ。

なにしろ、複数の時系列をひとつにまとめなければならないわけで、そりゃ、どうしたって矛盾が出てくる。
主人公が複数の女の子にちょっかい出しているような節操のないヤツに見えたり、また、その矛盾を解消しようとして、本来は愛情として描写されていたものを友情に変換してみたり。
ひぐらしのように複数の時系列をそのままアニメにしちゃえば楽なのだろうけど、さすがにあの手はひぐらしでしか使えないだろうし。逆に言えば、ひぐらしはあの形でしかアニメ化できないんだろうけど。


さて、今回はそんなエロゲ原作アニメの矛盾を濃縮還元したサンプルとして、このアニメを取り上げてみたいと思う。


姉、ちゃんとしようよっ!

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2003年にきゃんでぃそふとから発売されたエロゲーをアニメ化した全5巻のOVA作品。原作ゲームは「つよきす」「君が主で執事が俺で」などで知られる、タカヒロ、白猫参謀が関わっている。「つよきす」「君が主で執事が俺で」は一般アニメとして映像化されているけれども、これは18禁アニメ。ちなみに私は原作のほうは未プレイ。つよきすときみあるはやったことあるんだけど。ちなみに原作ゲームのレビューがこちら。

なかなかセンスのあるテキストで、私が嫌いな陵辱シーンもありません(ちょっとそれっぽいのはあります。釘とか)
感動するということはありませんが、日常のほのぼの感はなかなかのものだと思います。
どのシナリオも同じような雰囲気で(退屈という意味ではないです)
どのエンディングも綺麗にまとまっていますし、メインヒロインで私のツボの要芽お姉様もエンディングでは、温かな笑顔を見せてくれます。

姉、ちゃんとしようよっレビュー|春が大好きっ

このレビューを読むと、つよきす、君が主で執事が俺でなんかと同じくギャグが盛り込まれた日常系エロゲーみたいだ。


さて、アニメの話。
主人公の柊空也は6人の義姉と同じ家に住んでいる。そこで繰り広げられるドタバタ劇がこのアニメの一応のストーリーということになるんだろう。たぶん。
しかし、このストーリーがいろいろな意味で言葉足らずなんである。


たしか、クラナドの一ノ瀬ことみ編は5話分を使ってた。ところが、これがどうも駆け足すぎるような印象で、あまりストーリーが頭に入ってこなかった。


しかし、このアニメ「姉、ちゃんとしようよっ!」は同じ5話分のなかに6人のストーリーを詰め込んでいる。その上、一巻あたり、平均3回のエッチシーンあり。つまり、クラナドどころの詰め込み具合じゃないのだ。
まるで亜光速で飛ぶ宇宙船のなかのルームランナーを全速力で駆け足してるような、速いんだか速くないんだか、ひょっとしてそれって止まってるんじゃねーかみたいな駆け足感がある。
おそらく、こんな制約を課せられていたら、どんな優れたシナリオライターでも、ちゃんとストーリーを転がすことはできないだろう。
だいいち、1巻目で3人の姉とよく理由のわからないままエッチしちゃうわけだし。もっとも、手コキ、足コキもエッチのうちに含めると4人とエッチしてることにはなるのだが。


アニメ「姉、ちゃんとしようよっ!」は18禁アニメらしく、姉ちゃん達と乱交しながらストーリーが進んでいく。たぶん原作では、それなりにちゃんとしたストーリーがヒロインごとに用意されていたりはするんだろうけど、尺が足りないのか、それとも原作をプレイした人向けに製作しているのか、このアニメでは説明がいちじるしく不足していたり、明らかな矛盾があったりする。そのなかでも特に目に付いた大きな矛盾点を二つばかり紹介してみたい。


[矛盾その一 姉が仮面ライダーであるにもかかわらず、主人公は完全スルー]


1巻の後半で、海岸を歩いていた主人公、空也はなぞの怪物に襲われる。

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このアニメ、他のシーンはほとんど柊家のなかに限定されている。
いわば、ひだまりスケッチ、苺ましまろみたいな、日常系アニメといえる。いや、それはちょっとだけ強引な説明かもしらんけど。
そんな日常系アニメにいきなりこんな怪物が登場してくるのはあまりに突飛すぎると思う。脳がついていかねえ。
しかし、とりあえず怪物の魔の手から空也を助けてくれたのがコイツだ。



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どう見ても仮面ライダー


どうやら、これは何かの伏線らしい。
その後、家に帰った空也は、怪物のことなんて忘れてしまったみたいに、すぐツインテールの姉とのSMセックスに突入してしまうので、怪物のことも仮面ライダーのこともまったく印象に残らないが。


この伏線が回収されるのは2巻の冒頭。
海岸で金髪の姉と昼間っからコトに及んでいた空也。終わったあとに「中出ししたのに私のことを愛してくれてないわけ?」みたいなことを金髪姉から詰問されるんだけど、そもそも1巻の時点で4人の姉と性交渉しちゃってる人間に道徳を求めても無駄なことだと私は思った。
プリプリ怒った金髪姉が去った後、例の怪物に襲われる。


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こりゃ確実に死ぬな


倒れる寸前に空也は「な、なんで昼間から(怪物が出てくるんだ)・・・?」とつぶやくのだけれども、そもそもこの怪物は夜間に現れるもの、という決まりでもあったのだろうか?たしかに前回は夜に現れてはいたけど、たった1回の経験を一般化するのはいかがなものか。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという格言を思い出す。


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空也の危機に現れたのが、姉の一人である巴(ちなみに空也は彼女のことを「ともねえ」と呼んでいる)。



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仮面ライダーによく似たポーズで仮面ライダーみたいな何かに変身するともねえ。
なんと、ともねえは仮面ライダーだった!


ともねえの戦闘を見ているうちに空也は気を失う。


意識を取り戻すと、ともねえの部屋に寝かされていた空也。なぜか、腹の傷も完治していた。傷が治っていることを不思議がる空也に対して、


ともねえ「直ったの、テンシン(転身?)したときのわたしの血を飲ませたから」


空也「へえ、ともねえの血には癒しの効果があるのか。なんだ?すごく調子がいいぞ」


立ち上がる空也。すると調子がいいついでに股間が勃起していることに気づく。


空也「うっわ、ごめん、あわわわわ」


ともねえの上に倒れこむ空也。このシーンは空也の股間が勃起していることを除けば、エヴァでシンジが綾波を押し倒すシーンに酷似。
ともねえの胸をモミモ未する空也。
そして、


gattai001.jpg



gattai002.jpg



gattai003.jpg



gattai004.jpg



たしかにエッチしたい気持ちは重々わかる。


特にこのともねえは、異常性欲者ぞろいの姉のなかでいちばんの常識人であるから(他の姉たちは空也の部屋でオナニー、部屋に入るとSMファッションでお出迎え、空也をレイプする、などネジが2,3本抜けてるようなのばっか)。
そんななか唯一まともな「ともねえ」とエッチしたいのはわかるが、しかし、その前に聞くべきことがあるだろう。なぜともねえが仮面ライダーだったのか、私は結局わからずじまいだったんだが・・・・・・。



[矛盾その二 「お前が言うな!」]


1巻につき、最低でも3回以上はエッチシーンのあったこのアニメであるが、どうやら4巻はストーリーを重視してみたらしい。というのも、この巻はエッチシーンがたったの1回(それも一人とのエッチ)しかないからだ。


この4巻のヒロインが彼女。


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柊高嶺 (ひいらぎ たかね)。空也のことは「イカ」と呼んでいる。察するに彼がイカ臭いからであろう。そりゃ、あれだけやりまくればなあ。


高嶺がこの巻のヒロインであり、ストーリーも彼女中心に回っていくのだが、一応断っておくと、空也は彼女と1巻の段階でコトを済ませている。怪物に襲われたあと、SMセックスにふけっていた相手が彼女だ。なので、いまさら高嶺とエッチできたところであまり目新しさはない。


少し話はズレるんだけど、この4巻の冒頭に空也のモノローグ(独白)があるが、ちょっとこれは見過ごせないと思うので取り上げてみる。


空也「(最近)姉たちとの生活もだいぶ落ち着いてきた」


いままで、彼は毎日のように、複数の姉たちと性交してきたんだが、これを「落ち着いた生活」と呼んでいいものなのだろうか。どうも「落ち着いた生活」という言葉に対するイメージが空也と私では180度くらいは違っているみたいだ。


それはともかく、この高嶺には好きな男がいるらしい。それがコイツ。



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中年親父。名前は壬生誠。


この海洋学者のおっさんは、柊家にときどき遊びにくる間柄らしい。アニメ見てる限りでは、このおっさんと柊家の関係がよくわからなかったので、ちょっとWiki見てみたら「壬生誠 空也の実の父親。」という衝撃の事実が判明した。しかし、アニメではその事実に毛ほども触れていないので、こちらもそれにならってスルーしたいと思う。


高嶺は壬生にほれているが、壬生のほうにその気はないらしい。そんなある日、高嶺は壬生さんにデートに誘われる。で、空也はそれを尾行することに。


夜の海岸。二人は話をしている。それを空也は遠くから見ている。
「あなたのことは愛していないけれども、一晩だけの思い出ならあげることはできる」みたいなことを言って、高嶺を押し倒す壬生。
そこに「姉貴ぃぃぃ、ちょっと待ったァァァっ!」の声。空也だ。



ane010.jpg
「壬生さん、好きだって言うんならいざしらず、とりあえず『いただき』なんて、そんな考えで姉貴を自由にはさせませんよ」


空也は言う。「愛のないセックスは駄目だ」と。
それは確かに正論だ。しかし、お前だけには言われたくない。


今まで空也がセックスしてきた姉たちのうちで、空也が愛情と呼べるものを表現したのは唯一、要芽だけ。他の姉に対しては愛情なんてひとかけらも見せることなくセックスに及んでいる。


この「姉貴ぃぃぃ、ちょっと待ったァァァっ!」のシーンの後に、高嶺とのエッチシーンがあるんだけど、これは愛情のあるセックスなんだろうか。
空也が高嶺に対して愛情を見せたところ。そんなのあったか?ひょっとしてアレかなあ。空也がトイレに入ったら高嶺がいて、彼女がおしっこするところを間近で見るシーンが4巻の冒頭にあるんだけど、アソコが実は愛情表現のメタファだったりとか?



この二つのほかにも、説明不足なところが多々あって、たとえば、一人が弁護士であることだけはわかるんだけど、他の姉たちの職業は結局、最後まで私はわからなかった。まあ、家のなかだというのに、なぜかずっと制服を着ている女の子がいるんで、これは高校生かなんかなんだろうなあとは思ったけど。


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