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仮性包茎だからって恥ずかしくないもん!

加藤夏希「むき出しの状態で、そういう状況になったとき、実際は引きますよ。あれ、様子がおかしいって」

【漢】加藤夏希「男は包茎なのが当たり前、剥き出しだと引く」


ラジオ番組での一幕。
男は仮性包茎をなぜ恥ずかしがるのかという話題で、加藤夏希が放った、かいしんのいちげき。


これは「見栄を張って、あらかじめ剥き出しにしておく」男に対しての発言ととるのが妥当なんだろうけど、よくよく考えると、かなり奇妙だ。
というのも、そういう状況になったときには、最初は皮かぶりでも、結局のところすぐに剥き出しになってしまうのである。それなのに剥き出しに引くというのは理屈がよくわからない。
あれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・、ひょっとして加藤夏希ってアレなの?


まあ、そのことに関しては深く追求するのはやめておくが(とりあえず加藤夏希は処女と脳内補正されちゃったけど)、男がなぜ仮性包茎を恥ずかしがるのかというのは、たしかに論ずるに足る問題だ。
ってことで、以下の項を参考にしながら、ちょっと論じてみたい。


[参考]
陰茎 - Wikipedia
割礼 - Wikipedia

とりあえずは外国の包茎事情からおさらいしてみる。
まあ、ここらへんのことについては、知ってる人も多いだろうけど、こういうのは知ってる人は知ってるけど、知らない人は知らないもんなので。


ネヴァーマインド
ネヴァーマインド


これはアメリカのロックバンド、ニルヴァーナのアルバム。
ロックの名盤っていう話題になると、必ず名前があがる定番中の定番。


この赤ちゃんは絵に見えるかもしれないけど、写真だ。ちなみに最近、成長したこの赤ちゃんがインタビューを受けてる記事を読んだ。
さて、この赤ちゃんであるが、ペニスは見事にズル剥けである。


これはアメリカでは生まれたばかりの赤ちゃんに包茎手術(割礼)をするのが一般的だ(った)からだ。知り合いに、アメリカの病院で生まれた人がいるんだけど、生まれたときに、包茎手術をするかどうかといわれたそうだ。断ったらしいけど。


実は、今までちょっと勘違いしてたんだけど、このアメリカでの割礼は宗教的な意味で行われているものだと私は思っていた。
ユダヤ教、イスラム教では割礼の習慣があるので、これらの宗教と親戚みたいな存在である、キリスト教でも宗教的な意味で割礼するんだろうと。


だけど、今回、ちょっと調べてみたら、どうも違うらしい。
キリスト教では割礼の習慣は基本的にないらしい。もともとはユダヤ教から発展したので、昔は割礼する習慣があったんだけど、キリスト教が異民族を取り込んでいき世界宗教化するにつれ、割礼は行われなくなったんだそうだ。
よくよく考えてみれば、ダビデ像なんかも包茎なわけだし。

ダビデ像_(ミケランジェロ) - Wikipedia


一方、イエス自身は割礼を受けている。これはルーベンスが描いた、割礼の絵。い、痛そう。

ルーベンス-キリストの割礼-(画像・壁紙)


アメリカで新生児に包茎手術を行われていたのは、あくまで医学的な見地からのことだそうだ。
ペニスを清潔に保つという目的のために、こうした医療行為が行われていた。


だが、最近では、衛生上の必要性が少ないことが明らかになり、また人道的な観点からも問題があるということで「1998年に小児科学会から包皮切除を推奨しないガイドラインが提出された」。
そりゃ、生まれたばかりの赤ちゃんが手術するってのは危険があるんだろう。体の抵抗力も乏しいだろうし。



[仮性包茎のメリット、デメリット]

さて、前述のラジオでは、包茎手術の専門医に仮性包茎のデメリットについてインタビューしていた。「仮性包茎にはこんな悪いことがあるんですよ」「へー、そうなんですかあ」みたいな流れ。
アホかと思った。


たしかに、包茎手術の専門医は包茎についての専門家だろう。それは確かだ。
だけど、この人は包茎手術をすることで飯を食ってる人なんである。
そりゃ、仮性包茎については悪いことしか言わないだろう。ガソリンスタンドで「エンジンオイルが汚れてる(だから、交換しましょう)」って言われるのと同じ。


ちなみに、包茎手術で飯を食ってる人は、仮性包茎のデメリットとして以下の3つをあげていた。

1 早漏の傾向がある。

2 ペニスを清潔に保てない。

3 皮が陰毛を巻き込んで、ペニスが傷つく恐れがある。


1と2については、とりあえず置いておくが、これを読んでる人のなかで「皮が毛を巻き込んでペニスが傷ついた人」手をあげてー。
たしかに、アレはもう事故じゃねえか、ってほど痛いが、さすがにペニスが傷つくことはそうそうあることじゃないだろうと思われる。まして、アレを防ぐために手術をわざわざするほどのことではないんじゃないか。
というか、どう考えても剥き出しのほうが傷つきやすいだろ!

陰茎が勃起していない時の包皮は、亀頭の全部または一部を覆い、保護する役割を果たす。

動物(哺乳類)の多くでは、亀頭部分を保護する目的から、包茎ないし表皮の下に埋もれている事が常態で、勃起時にのみ突出する。
陰茎 - Wikipedia


それから、これは初めて知ったんだけど、欧米では包皮の再生手術を行う人がいるそうだ。これには驚かされた。
なんでも皮の部分には性感帯があるために、そこを切除すると性感が低下するらしい(もっとも、これには異論もあるようだが)。だけど、性感が低下する(つまり気持ちよくなくなる)っていうことだと、たしかに包茎手術は早漏には効果がありそうだ。
また、適度に皮が余っていれば、性交時に潤滑油がわりになるらしい。まあ、要するに女性側が痛がらないってことか。
ここらへんは仮性包茎のメリットと言えるだろう。


こういうことを知ると、仮性包茎にはいいところも悪いところもあるわけで、一概に仮性包茎であることがデメリットだ、とはいえない。
もちろん、これが真性であれば話は別だけど。


[差別されるのは仮性包茎じゃない、むしろ、ズル剥けのほう]

欧米では、そもそも、包茎が恥ずかしいことであるという意識がない。これは日本や韓国だけで見られる意識だそうだ。
そもそも、人類の8割が仮性包茎なのだという。


これは、前から不思議だったのだけれども、仮性包茎のほうがマジョリティなわけである。ズル剥けのほうがマイノリティだ。
普通、差別というのはマジョリティからマイノリティに向かってなされるものだ。


だというのに、なぜわれわれは銭湯、温泉などの際に、わざわざ、皮をずらすなどの工作行為にいそしんでいるのであるか。
むしろ、やつらのほうこそ、われわれを見習って、皮を伸ばすなどの隠蔽行為に手を染めるべきである。私はそう思う。


第一、美的観点から言っても、ズル剥けというのは決して美しいものではない。スティーヴン・キングだったか「ペニスというものは滑稽だ」と書いたのは。
たしかに、滑稽だ。ズル剥けのペニスは。
それに比べると、仮性包茎は「象さんの鼻」みたいで愛らしい。牧歌的で素朴な美がそこにある。
決して、恥ずべきものではない。


神は自分に似せて人間を作られたのだという。そうであるならば、神もまた仮性包茎であったに違いない。


[追記]
タイトルなんですけど、本当は「真性包茎じゃないから、恥ずかしくないもん!」にしようかなあとか思ってたんですけど、真性包茎って別に恥ずかしくないよなあ、手術は必要だろうけど、とか思って、結局、これにしました。
いや、一回「○○じゃないから、恥ずかしくないもん!」ってのを使ってみたかったわけですよ。
結局、タイトルで10分ぐらい悩んでました。すげー、無駄な時間だった。

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