最近、聴いたものをいろいろと。
ジャンル的にごっちゃごちゃだし、かなり昔に出たアルバムとかもあって、まとまりがなさすぎるんですけど、まあ、そこらへんは適当に。
日本一かわいい馬面といったらこの人。声優、小清水亜美の1stアルバム。
聴いてみた第一印象。
歌が下手。
もともと声域の狭い人らしく、高音にかかると、とたんに声が不安定になる。歌の表現力もとぼしい。声優としては演技のうまい人なのに、この歌の下手さ加減は意外。だけど、この歌が下手なところがいい。
小学校高学年くらいの女の子が一生懸命歌っているような、そんな素直さがあって、とてもかわいい。
未熟な歌唱力に、歌い手の未熟さと青春のノスタルジーを重ね合わせて鑑賞するのがアイドルポップスだとすれば、これはとても良質なアイドルポップスだなあと思った。まあ、この人は本業の声優ではぜんぜん未熟な人ではないけれども、かえって、そういう人が歌では未熟だってのは、意外性があってちょっとエロティックな感じもあるし。
楽曲は、さわやかなポップスで、とんでもない名曲というのはないけれど、全般的によくできている。良作。
歌が下手つながりで、新垣結衣。
ただ、これはアルバムを実際に聴いたわけではなく、テレビ番組で歌っているのを見ただけの印象。
小清水亜美と同じく歌が下手ではあるんだけど、その方向性がかなり違ってる。
小清水が陽性の下手さ加減だとすれば、この人のは陰性。
「なぜ私はこんなところで歌っているんだろう、音痴なのに」と自分の立ち位置に疑問を感じながら歌ってるんじゃねーか、そんな気がする。自分の現状に対する苛立ちを音楽で表現してるっていう意味では、とてもパンク。
不安定な音程が、ビョークやCoccoのような、内に秘めた静かな狂気を感じさせもする(そりゃ言いすぎ)。身長が実際にどんだけあるのかといったことも含めて、なかなかに興味深い人。
マクロスFのOP曲。
最初聴いたときは、イマイチのような気がしてたけど、だんだん好きになってきた。中毒性がある。
「これ犬笛?」みたいな高音が印象的。疾走感もあって、ロボットアニメのOPとしては、かなりハマってるんではないかと。
これに比べると、コードギアスのOPって、やっぱ駄目だよなあとしみじみ実感する。まったく疾走感のないオレンジレンジをバックグラウンドにして、白馬で疾走するルルーシュが哀れでならない。まあ、そんなことより、コードギアスは
視聴率がとんでもないことになってるらしいけど。面白いのにな、ギアス。
マクロスFのほうは次第に面白くなってきた。
長いキャリアを持つラッパー、Commonが去年、出したアルバム。前作と同じく、カニエ・ウエストが参加。
ヒップホップに関してはもともとあまり詳しくないんだけど、最近、これに激ハマリしてた。最初聴いたときは、地味な印象しかなかったんだけど、聞き込んでいくと病み付きになる、これ。
カニエといえば、ヒップホップに無知な人間でも知ってる超売れっ子プロデューサーなわけだけど、たしかにこの人の作るトラックはとても聴きやすい。
抑制されたセンチメンタリズムがあるとでも言えばいいのか、どこかノスタルジーを感じさせる音のつくり。
私の場合、ヒップホップの面白さに目覚めたのって、カニエとJay-Zだったなあ。
ちなみに、カニエ・ウエストはアニメが好きらしい。
【MOVIE】アメリカ人ラッパーが、アニメ「AKIRA」にインスパイアされて作ったMPV「Stronger」[名盤ピックアップ]70年代あたりのカーティスのアルバムなら、どれでも名盤なので、あえてベスト盤。
知らない人はナイナイサイズのOPで流れてる曲を思い浮かべると良いです。アレがカーティスの名曲、move on up。まあ、作曲はカーティスではないんだけど。
おそらく、ヒップホップでサンプリングされてる回数ではトップ3には入ってるんじゃないかと。
ヒップホップ聴いてると、カーティスのサンプリングってホントによく耳にする。
そういう意味でもはやカーティスの曲は人類共通の財産。大好き。