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ハルヒダンスとらき☆すたダンスはどっちが「カワイイ」のか?

いきなりにもほどがあるんだけど、ハルヒダンスとらき☆すたダンスはどっちがかわいいだろうか?
人気アニメのEDとOPで使われたこの二つのダンスは、その愛らしさとインパクトでかなりの反響をよんだ。それでは、いったい、どちらがかわいいのだろうか?


そんなのは人それぞれの感じ方によるわけで、一概にはいえない。
それはそう。確かにそうなんだけど、この記事では屁理屈をこねまわしてちゃんと論理を構築して、答えを出してみたい。


ちなみに、これから、ダンスについて書いてみるが、いままで私はダンスについて思いをめぐらしたことなど、一度もない。なので、ひょっとしたら、見当違いもはなはだしかったりするのかもしれないけど、そこらへんはあまり気にしない。というのも、見当違いはいつものことだから。


実は、ルルーシュと泉こなたの足の長さは同じくらい


今回のネタはこの記事を書いているときに思いついた。
このなかで私は、コードギアス、らき☆すた、ぽてまよ、と三つのアニメを取り上げ、論評してみたわけだけど(論評してみたわけだけど)、らき☆すたに印象的なダンスがあるように、ぽてまよにも見た人の印象に残るダンスがあることを思い出したのである。


kagepote.jpg


最終回で披露された、このぽてまよダンス。
これが、やたらとかわいい。短い手足を一生懸命に動かしておどっているのが、とても愛らしい。
アニメとしての出来から言えば、ハルヒダンスやらき☆すたダンスとは比べ物にならないんだけど、それでもやはりカワイイ!のである。


このカワイイ!が何に起因してるのかというと、それは「手足が短いこと」なのではないか、と思う。普通の人間が同じダンスをしても、このかわいさは出ないだろう。


「カワイイ」という言葉には、多分に「幼い」というイメージが含まれている。たとえ美形だとしても、山本モナに対して「カワイイ」という形容詞は使われないだろう。つまりは、そういうことだ。


手足が短い=幼い=カワイイ。


「カワイイ」の反対語が何であるか、私は知らないが、たとえば「カッコイイ」なんてのは「カワイイ」の対になるような言葉かもしれない。
「カワイイ」に幼いというイメージが含まれているように、「カッコイイ」には成熟した大人のイメージが含まれている。しかし、たとえ年齢がいっていたとしても金田朋子に「カッコイイ」という形容詞は使われないだろう。つまりは、そういうことだ。


そうやって考えてみると、「カッコイイ」というのは手足が長く見えることだといえるのかもしれない。


ポーズが絵になる画像くれ (ちょっとエロ画像があったりするので注意)





たとえば、ここにはモデルが「カッコイイ」ポーズをしてる画像が多数あるんだけど、下からのカメラアングルが多用されてる。つまり、足の長さを強調してるわけである。
そういえば、石原裕次郎なんかも下からのアングルで足の長さを強調してたし。石原裕次郎って・・・・・・・、いったいいつの時代の話をしてんだか。


さて、「カワイイ」というのが手足が短く見えることだと仮定したら、「カワイイ」ダンスというのは、手足が短く見えるようなダンスのことなのではないか?という仮説をたててみた。


ここでは、ためしにらき☆すたOPにおける、柊姉妹のダンスを見てみたい。この後に、ハルヒダンスとらき☆すたダンスを比較するのに、その当のらき☆すたダンスを例にとるのはどうかと思うけど、あまりそこらへんは気にしない方向で。
(実はマクロスFのシェリルとランカの比較もするつもりだったんですけど、あまりに長くなりすぎるから、カットしました)


[かがみとつかさのダンス]

ということで、らき☆すたの柊姉妹のダンスを見てみることにする。
この、柊かがみと柊つかさというのは双子だ。
双子とはいうものの、かがみというのは、しっかりしていて、お姉さんタイプ。
一方、つかさというのは、天然ボケ気味で、幼い妹タイプ。
つまり、この双子のなかで、「カワイイ」のはつかさで、(つかさと比較したときに)「カッコイイ」のはかがみということになってる。


らき☆すたのOPで、主要キャラの4人には、それぞれ独自のダンスが割り振られているんだけど、ここではこの柊姉妹に割り振られたパートを見てみる。










kagami001.jpg
柊かがみ
モンローウォークっぽい動き





tukasa001.jpg
柊つかさ
両手を組んで頭の横でふりふりする


この二人のダンスを見た瞬間に、かがみのほうが大人っぽく、つかさのほうが子供っぽく(つまり、かわいく)感じるが、その理由の一つは、つかさの手が折りたたまれているからだ。
つまり、その分、手が短く見えるわけである。


これと同じ原理を使って、女の子をかわいく見せるものといえば、女の子走りなどがあげられる。まあ、これはダンスではないけど。


俗に言う女の子走りというのは、手を顔の横でフリフリしながら走るわけだけど、アレなんかも、できるだけ手を短く見せたいとする意識が働いているのではなかろうか。
(例:魔法少女リリカルなのは(一期)での高町なのはの走り方)


ダンスの振りという観点からいうと、足を短く見せるのは難しい。だけど、手を短く見せることだったら、そう難しくはない。このつかさのように。
体の中心線、できれば頭の近くで手を動かせば、手は短く見えるわけだから。


[ハルヒダンスとらき☆すたダンスのどっちが「かわいい」か?]

てなわけで、この視点からすると、ハルヒダンスとらき☆すたダンスのどちらが「カワイイ」か検証してみた。つまり、どっちが手足(というか手)が短く見えるかっていうことである。
ちなみに、ハルヒダンスはもともとEDで流れていたヤツだと、ダンス部分が少なくてわかりづらいので、完全版で見てみた。らき☆すたのほうは、最終回のものではなく、もともとのOPで。





kageharuhi001.jpg
ハルヒダンス1





kageharuhi002.jpg
ハルヒダンス2






kagetukasa003.jpg
らき☆すたダンス1





kagetukasa004.jpg
らき☆すたダンス2





kagetukasa001.jpg
らき☆すたダンス3





kagetukasa002.jpg
らき☆すたダンス4






[結果発表]

あきらかにハルヒダンスのほうがカワイイ。


ハルヒダンスで印象に残っているのは、手を広げているところだったり、サタデーナイトフィーバーしてるところだったりするかもしれないけど、実はそのほとんどは体の中心線付近で手を動かしている。



kageharuhi004.jpg


また、手を伸ばすところでも、こんなふうに前方に出していたりするため、(シルエットだと)手が短く見える。(もちろん、手を横や上に伸ばしているところもちゃんとあるんだけど)




kageharuhi003.jpg


それと比較すると、らき☆すたのダンスは、手を縮めて体を小さく見せた後に、思いっきり手を開放して、体を大きく見せるなど、「カワイイ」よりはむしろ、動きのダイナミズムを主眼にしてるみたいだ。




kagetukasa009.jpg






kagetukasa005.jpg




↓同じくらいのサイズにして両者を並べてみたところ。


haruhitukasa.jpg


もちろん、ハルヒダンスにも手を広げているところはあるし、らき☆すたダンスにも、手を縮めているところがあるわけで、これは程度問題なんだけど、全体として見た場合、ハルヒダンスのほうが手が短く見えるし、また、それゆえに「カワイイ」ということが言えそうである。




涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒ ビーチサイドver. (1/7スケールPVC塗装済み完成品)




・・・・・・・だけど、個人的にはらき☆すたダンスのほうが好き。






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実は、ルルーシュと泉こなたの足の長さは同じくらい

【コードギアスR2】さすがの俺でも9.5頭身はないと思う

コードギアスの頭身が高すぎるっていう記事。
(頭身が「高い」っていう言い方が正しいのかどうかよくわからないけど(たぶん正しくないけど)、なんと呼べばいいのかよくわからないので、とりあえず、ここでは「頭身が高い(低い)」と書く)


私も前々から、コードギアスのこのCLAMP体型には一言モノ申したい!と思っていた。
R2が始まったら、一言モノ申そうと思っていたんだけど、思いのほか低視聴率だったり、またPS3の谷口監督のサインをシンナーで消してるのに忙しかったりで、すっかり書くのを忘れていたんだけど、この機会に書いておく。


コードギアスの頭身はたしかに高い。顔は小さいし、手足なんかひょろひょろだ。


コードギアスのひょろひょろ感とは、逆に頭がデカく頭身が低いキャラデザインのアニメも存在する。たとえば、らき☆すたとか。
試しに、ルルーシュ(コードギアス)とこなた(らき☆すた)の顔のサイズをほぼ同じにして並べてみると、こんな感じになる。









geasslucky.jpg
ばきゅーーん


顔を同サイズにしてみると、ここまでの身長差になった。ざっと見て、ルルーシュの身長はこなたのそれの2.5倍くらいだろうか。
しかし、こなたの頭がルルーシュのチンコにすら届いていないという事実には驚かされる。



今度は逆に、ルルーシュとこなたの身長をあわせてみよう。本当は男と女だから身長差はあるだろうけど、まあ、そこはあえて同身長で。
つまり、こなたを巨大化させてみる。すると、こうなる。





geasslucky2.jpg
ばきゅーーん2



こうしてみると、こなたがやたらに強そうに見えるのは私だけなんだろうか?
総合格闘技を見ていると、アマレス出身者は背筋が発達している人が多くて、体の厚みが違うなあ、と感じることがよくあるんだけど、こなたのBODYはそれと同じタイプ。
ルルーシュがタックルにいっても、こなたは余裕でがぶりそう。


そして、もう一つ気になるのが、意外にこなたの足が長いところである。
顔の大きさは表面積にして、ルルーシュの4倍くらいデカいにもかかわらず、腰の位置はほぼ同じ。
こなたに対して、足が長いという印象はまったくなかったので、この発見にはちょっと驚かされる。


コードギアスのキャラの手足が長いことには誰でも気づいている。
だけど、らき☆すたのキャラが実は手足が長いことには、あまり気づいていないんじゃないだろうか。少なくとも自分は、この画像を合成してみるまで、ぜんぜん気づいてなかった。
こなたの手足が短い印象があるのは、たぶん頭がデカいからだ。頭との比較、比率で手足の長さをイメージしてしまうために、相対的に短く見えるんだと思う。実際はルルーシュとほとんど同じだったりするのだが。


コードギアスのように、頭が小さく手足が長いキャラデザイン。
らき☆すたのような頭が大きく、手足が短く見えるキャラデザイン。


自分の感覚でいうと、らき☆すたみたいに、頭身が低いキャラに対しては、まるで愛玩動物に接するときのような感情が芽生える。
たとえば、ミニチュアダックスフンドが短い手足でちょこちょこ、ちょこちょこ、ちょこっとsister的に歩いているのはとてもかわいい。思わず頬ずりしたくなる。
頭身の低いキャラに対する感情もそれと同じだ。


そりゃ、C.C.のケツや、カレンの乳には頬ずりしたい。当たり前だ、そんなのは。
しかし、その頬ずりは、あくまでケツや乳といった性的対象に向けられたものであって、犬に頬ずりしたいというような純粋な接触欲求とは違ってるみたいだ。


そして、頭身が低いキャラの最たるものが、たとえばぽてまよとかなのかなあと思う。


ぽてまよ 3 (3) (アクションコミックスもえよん)
ぽてまよ 3 (3) (アクションコミックスもえよん)



ついでなんで、ぽてまよとルルーシュを並べてみた。



geasspote.jpg
ぽてまよが豆粒みたいに小さい。

















geasspote2.jpg




[関連記事]
「巨乳=バカ」説をアニメで検証してみた(1)コードギアス、スクラン
「巨乳=バカ」説をアニメで検証してみた(2)舞-HiME他
ツンデレにツインテールが多い理由
平野綾さんのビッチ化路線を阻止する方法を考えてみた


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日本アニメの中国語タイトルが変

ふと、日本のアニメとかの中国語タイトルってどうなってるんだろう?というちょっとした疑問がわいたので調べてみた。

日本のアニメ,マンガ,ゲーム等の中国語タイトル

かなり、数が多いんでこの中から個人的に気になるものだけを抜き出してみた。


YAWARA! → 柔道英雌

キャプテン翼 → 天使之翼

ルパン三世 → 魯邦三世

一休さん → 一休和尚

釣りキチ三平 → 天才小釣手

おもひでぽろぽろ → 點點滴滴的回憶

となりのトトロ → 龍猫

キン肉マン → 金肉超人

キャッツアイ → 猫眼

こちら葛飾区亀有公園前派出所 → 烏龍派出所

ぼくの地球を守って → 地球守護靈

新世紀エヴァンゲリオン → 新世紀福音戰士

スケバン刑事 → 神秘女刑警

ドラゴンクエスト → 勇者鬥悪龍

ファイナルファンタジー → 太空戰士

プリンセスメーカー → 美少女夢工場

ツインビー → 兵蜂

ストリートファイター → 快打旋風



「新世紀エヴァンゲリオン→新世紀福音戰士」なんかは、なるほどと思った。
あとは、「釣りキチ三平→天才小釣手」なんかも、なかなか。もっとも、釣りキチのキチは気違いのキチなわけで、天才というよりも狂人とかのほうが似つかわしいんじゃないかとは思ったけど。まあ、中国語がわかりもしないのに偉そうなこと言ってますけど。


こんな感じで変換されるんだと感心する一方でかなり変に見えるのも多い。まあ、これは中国語を理解していればニュアンス的に納得できるものもあったりするんだろうけど、こっちは中国語なんてできやしないので、なんか不可思議な気持ちにさせられる。異文化コミュニケーション的な。


たとえば、なぜか、勝手に和尚に昇格させられてる一休さんとか、
意味はわからないけど、とりあえずぽろぽろしてる感じだけはわかる、おもひでぽろぽろとか(「點點滴滴的」←ここがたぶんぽろぽろ部分)、
直訳すぎるキャッツアイ(猫眼)とか、
龍なんだか猫なんだかはっきりしてほしいと思わせる、となりのトトロとか、
あの紫苑とか木蓮とかいう人たちは守護霊だったのか、知らなかった・・・・・だとか、
スケバン刑事のどこらへんが神秘なんだろう?南野陽子が17年も鉄仮面かぶり続けてたところか?とか、
そういう感想だか疑問だかわかんないものが浮かんでくる。


そのなかでも、個人的には、いちばん心に引っかかるタイトルはこれだった。


プリンセスメーカー → 美少女夢工場


たしか、このゲームは父親が娘を育てるゲームだったはず。だから、工場とは何の関係もない。何の関係もないけど、それでも美少女夢工場は素敵なタイトル。




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何だ、この独特の気持ち悪さは!? きらりん☆レボリューション STAGE3

きらりんレボリューションといえば、主人公,月島きらり役の久住小春(モーニング娘)の変な声が印象的なアニメである。


きらりんレボリューションと言うアニメがありますがーYahoo!知恵袋

きらりんレボリューションと言うアニメがありますが、
みなさん、このアニメのことをどういう感じに思いますか?
理由もお願いします。

(例:声高くて嫌だ、など。)
質問の段階で、自分の感想を述べちゃうのはどうなんだろう・・・・・。


このアニメは放映開始からもう3年目に突入するわけで、かなりの長寿番組になるわけだけど、この4月から大幅な変更がなされた。


kirarin001.jpg



これだけではよくわからないかもしれないけど、全てのキャラが3DCG化されている。つまり、イリュージョン化されたのである。


もともと、このアニメは日本人の作画監督一人の下に韓国人の原画マンがつく、という18禁アニメなんかでよくある制作スタイルだった。そのせいかどうかは知らないけど、極めて微妙な作画だったわけである。
なので、こういう手もアリなのかとは思う。3DCGだったら、とりあえず作画は安定するわけだから。
全キャラが3DCG化。たしかに、アリといえばアリなんだろう。しかし、アリとかナシとか、それ以前に、これがとても気持ち悪いんである。


この気持ち悪さってのは何なのか。


kirarin002.jpg
影がなぜかデコボコになっていたり、



kirarin003.jpg
そもそも、3DCGのモデリングじたいが間違っているようなキャラがいたり、


するのは、実はそうたいした問題ではないと思う。


問題なのは、キャラの動きが気持ち悪いという、その一点だ。
たとえば、普通のアニメではキャラが首をかしげる動作が「1、2、3」くらいのテンポだったとする。


それに比べると、この3DCG化されたきらりんレボリューションは「1、
これくらいのテンポ。
この動作のテンポがいちいち奇妙な違和感を発生させる。生理的な不快感がある。
簡単に言うと、動きがカクカクしてるってことだ。


しかし、カクカクしてるとは言っても、さすがにロボットダンスレベルでカクカクしてるわけじゃない。微妙といえば微妙な違いではあるんだけど、その微妙なところが気に障る。
以前の手書きのころのアニメだって、相当にしょぼかったわけだけど、3DCGよりはまだマシっていう感じがする。
3DCGというのは、細かいところの「変」が、やたらに目立つものなのかもしれないなあ、と思った(注1)。


それから、これは3DCGになったせいで、欠点が改めて目に付いただけの話なのかもしれないけど、


kirarin004.jpg
月島きらりって、やっぱり目がデカすぎると思う。



kirarin005.jpg
こういう目のデカい猿がいたなあ、南米あたりに。


(注1)もっともイリュージョンの3DCGのエロゲーには違和感を感じなかったけど。



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意外と知らない日本刀の正しい差しかた

人間というものは、普段からよく目にしていることを、案外ちゃんと覚えていなかったりするもんです。
何度も見ているはずなのに、いざ思い出そうとすると思い出せない。そんな経験は誰にでもあるんじゃないでしょうか。


てなわけで、今まで何度も見ているはずなのに見えてない例として、今回取り上げてみたいのは「日本刀の正しい差しかた」です。


ご存知のとおり、日本刀には反りが入っていて、片方が刃、片方が峰になってますが、武士が腰に日本刀を差すときに、どっち向きで差すのが正しいのか、ってことです。


つまり、


katana002.jpg

こんなふうに刃が下向きか、



katana001.jpg

それとも、刃が上向きか、ってことです。


自分は「たぶん、こっちが正しい」と今まで思いこんでたんですけど、アニメなんかを見ていて「あれ?ひょっとして、こっちが正しいの?」と疑問に思ったんで、今回調べてみました。


それで調べた後に、周囲の何人かに聞いてみたんですけど、どっちが正しいかわからない人が多かったです。よく理解してないのは自分だけかと思ってたんですけど、どうもそうじゃない模様。


さて、刃が下向きと上向き、どっちが正しいかわかりますか?


てなわけで、













































それじゃ、正解発表です。


つーか、先に謝っておきます。思わせぶりなことを書いちゃって、ごめんなさい。


実は、これ、どっちも正解です。


以下で説明。


日本刀には太刀(たち)と打刀(うちがたな)の二種類があります。太刀は主に馬上での戦闘を想定しているため、長く、反りが強いものが多い。それに対して、打刀は地上戦闘用に作られているので、反りがなだらかで、抜刀しやすいようにできています。


そして、この太刀と打刀では携帯の仕方が異なっています。


太刀は刃を下(地面の方)へ向けて専門用具で腰につる。これを佩(は)くという。これに対し打刀はいつでも簡単に抜けるようにするため、腰の帯に差す。これを帯刀する(帯びる)という。室町時代後期は太刀とおなじく刃を下にしていた。これを天神差しという。それが、江戸時代初期に刃を上にするようになった。(そのため打刀の銘は左にほどこしてあり、飾るときも刃を上にして銘がある刀表を見せるようにする。)ただし乗馬の際には刀の鞘のコジリが馬に当たると馬がいうことを聞かなくなる恐れがあることから、天神差しにするという。

参考:打刀 - Wikipedia


つまり、時代によって変わるんですね、これ。
江戸時代初期までは、刃を下にする(天神差し)、江戸時代初期からは刃を上にして差す。


戦国時代を扱った大河ドラマを何本か試しに見てみたんですけど、たしかに、刃を下にして差していました。


katana009.jpg
風林火山



これはいわゆる打刀だと思いますが、太刀と同じように刃を下にして差しています。
ただし、これには例外もあります。
戦国無双というゲームに出てくる明智光秀は日本刀を差しているんですが、大河ドラマとは逆で、こんなふうに刃を上にしてます。










akechi.jpg


もっとも、戦国無双にちゃんとした時代考証を求めても意味がないような気はしますけど。
全裸で歩いている人に向かって髪の寝癖を注意しているようなむなしさを感じます。
なにしろ、薄幸の美女というイメージのお市が信長のという部分だけをクローズアップされ、ロリロリの妹キャラに変換されちゃうようなゲームですし。しかし、あのお市は気色悪かった・・・・・。


次に見てみるのが銀魂です。


銀魂が西暦でいうと何年くらいのお話なのか、よくよく考えてみるとわからないんですけど、とりあえず、あれは幕末をモチーフにしてます。


だから、刃のほうが上向きなわけです。


katana003.jpg


ちなみに、銀時は木刀を差していますが、真選組と同じ反りの方向で差しています。


katana004.jpg


銀魂の例だけだとちょっと信憑性がないかもしれないので、一応、書いておくと、大河ドラマの新撰組も同じような刀の差しかたをしてました。


ところで、私は今まで、日本刀は刃を下向きにして差すのが正しいと思ってました。つまり、江戸以前の差しかたのほうが正しい日本刀の差しかただと思ってたわけです。


こうして時代ごとによって差しかたが違うのがわかってみると、どっちが正しいと思っていたかで、その人がそれまでに見てきた時代劇が推測できたりするのかもしれません。
つまり、刃が下向きだと思っていた人は、戦国もの、もしくは源平ものをよく見てきた人だし、刃が上だと思っていた人は、幕末もの、または大岡越前、遠山の金さんといった、江戸の時代劇に慣れ親しんでいた人。まあ、こういった感じで。


ちなみに、漫画のバガボンド。


アレの時代はちょうど江戸初期にあたるわけですけど、ちょっと漫画を確認してみたら、刃を上向きにして差していました。
しかし、有名な宮本武蔵の人物絵を見てみると、どうも刃が下向き(つまり、天神差し)にしているように見えます。

剣聖 宮本武蔵
(反りがあまりないのでわかりにくいですが)

しかし、ウィキの宮本武蔵の項に出てる絵では、逆に刃が上向きに。

宮本武蔵 Wikipedia


このウィキの絵は江戸末期に描かれたものらしいので、刃が上向きなのは、そうした時代的な理由もあるのかもしれないです。
まあ、正直なところ、どっちが正しいのかはよくわからないんですけど、これ。


また、戦国時代とか江戸時代に関係なく、日本刀が出てくる漫画、アニメがありますが、そういうのを見ているとどうも刃が上向きになってることが多いようです。


B000WOYF2SPortrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-3 ロロノア・ゾロ
メガハウス 2008-02-02

by G-Tools



他にもいくつか確認してみたんですけど、自分の見た限りでは、すべて刃が上向きになってました。要するに江戸以降の差しかたです。


katana008.jpg
ぱにぽにだっしゅ!



さて、なぜ、江戸初期に刀の差しかたが上下逆になったかという話なんですけど、これは平地での戦闘が主になったからだそうです。なんでも、刃が上向きのほうが抜刀しやすいとか。
うーん、実際に日本刀を触ったことのない人間からすると、刃が下向きのほうが、なんとなく抜刀しやすい印象があるんですけど。


それはとりあえず、抜刀術(居合)といえば、るろうに剣心なわけです。普通はそうでしょう。


katana005.jpg


るろうに剣心は幕末、明治初期を舞台にしているので、当然、刃は上向きです。
あ!これは逆刃刀だから、刃は下向きでした。まあ、反りが銀魂とかと同じってことで。


ところで、るろ剣に天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)という、無駄に長い名前の必殺技があるんですけど、これは抜刀術です。


るろ剣のなかでは抜刀術がいちばん速いということになってるんですけど、これはどうなんだろうと前から疑問に思っていました。片手しか用いず、しかも鞘との摩擦も生じる抜刀術(居合)が最速であるってのは、どうも納得がいきません。
そもそも漫画に整合性を求めるのもどうかと思うんですけど、こういうのが気になるタチなので。

江戸時代から、(居合は)本当に剣術に対抗できるのか、存在意義はあるのか、といった論争がある。「身に着けないよりは身に着けておいたほうが良い」と言ったものから、「居合は近間の飛び道具(のように恐ろしいもの)である」といった高い評価まで各種の論がある。居合の初撃・発剣(抜き打ち・抜き附けなど)にはかなりの速度があり伸びもあるのだが、片手打ち[1]であるためどうしても諸手の威力には敵わない。[2] 護身用・危機回避のための技術であり、積極的に使うものではないと考える流派が多い。

参考:抜刀術 - Wikipedia


これを読むと、江戸時代からそういう疑問は持たれていたみたいです。


実際の抜刀術がどうしても見たくて、YouTubeとかでいろいろ見てたんですけど、お爺ちゃんが登場してきてスローモーションで抜刀、「えいやー」と掛け声かけて袈裟切り、これなら自分でもできそう、みたいな動画しかなくてがっかりしてたんですけど、そんな中、武術家の甲野善紀先生の居合がありました。





残念ながら、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)は見せてくれないんですけど、それでも、こりゃ、すげーや。

もともと、甲野先生のファンだったこともあるんで、贔屓目で見てるのかもしれないですけど、速い、速い。
なるほど。居合っていうのはスゴい技術なんだなあと感服しました。


しかし、いちばん最初の演舞がもし寸止めでなかったら、甲野先生が明らかに刺し殺されているように見えるんで、やはり居合ってのは、そう積極的に使うものではないみたいです。



4088741714るろうに剣心 22 完全版―明治剣客浪漫譚 (22) (ジャンプコミックス)
和月 伸宏
集英社 2007-05-02

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B000OPPRF4甲野善紀身体操作術
藤井謙二郎
アップリンク 2007-05-25

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